G. B. グァダニーニ 1784 モデル
2011年製作
¥735,000(税込)
売約済み
ジョヴァンニ・バティスタ・グァダニーニGiovanni Batista Guadagnini(1711-1786)は北イタリアのピアチェンツァ出身、パルマ、クレモナ、ミラノ、トリノと活動の場を替えながら製作を続けていました。今年は生誕300周年にあたりそんなオマージュを込めて製作しました。
彼が製作で活躍した1700年代中後期はハイドン、モーツァルトが作曲を行なっていた時代に重なりオーケストラ、室内楽においてヴィオラに対する音楽的要求がたいへん高まった時期です。当時のヴァイオリン奏者は持ちかえでヴィオラを弾くことが求められていたと思います。おそらく、グァダニーニ工房もそんな要求に答えるよう本体400mm前後の小振りなヴィオラを製作していたようです。
この楽器のモデルは本体長が短いにも関わらず現代のヴィオラ弦にあわせた十分な弦長と大きめの駒を載せられる中央部の幅を備えていてます。最近は大きいサイズのたっぷりしたヴィオラの音色が好まれがちですが、この楽器は発音よく軽快な音色が特徴です。ウィーン古典派の弦楽四重奏や協奏曲でコロラトゥーラのようにメロディーを転がすように奏でるにはオーセンティックなモデルといえましょう。
また、弓の当たる位置、左手の位置が体に近いのでヴァイオリンと持ち替えで弾かれる方にも、体形が小さい方にも弾き易いです。
本体長 398mm(アーチを含む)
弦長 370mm