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音感覚論
〜音楽理論の生理学的基礎〜

ヘルマン・フォン・ヘルムホルツ著 辻 伸浩訳
価格2,980+税

2014年12月18日発売
銀河書籍、570ページ、A5判
ISBN 978-4-434-20074-8 C0073

本書について




ついにこの本の完全和訳が出版されることになりました。
ヘルムホルツの本書は音響工学を学ぶ者にとって今日では基本的な概念となる部分を説明したものであり、物理学だけでなく音楽(学)、生理学、美学の分野に渡って記され、中世リベラルアーツの精神を引き継ぐ科学者としての偉業がまとめられた一冊です。


おそらく各分野の専門家はその一部を必要に応じて読み取って来たのだと思いすが、初版出版から150年を経てようやく日本語全訳が出版されるのはたいへん慶ばしいことだとおもいます。各学問分野の専門性が深まった現代において総合的に自然科学現象を俯瞰する試みは我々に新しい発見をもたらすきっかけになるのではないでしょうか?

翻訳者の辻 伸浩氏とは数年前に当工房で知り合いました。そのときに本書英語版を紹介し日本語版が出版されていないことをお話すると本書に興味をお持ちになり翻訳を実施、この度自費翻訳出版する運びになりました。
音楽を、楽器を勉強する方にお勧めしたい一冊です。

篠崎バイオリン工房
篠崎 渡

[2015/12/21] 本書 第2刷として再入荷しました。

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原著者序文より



本著はこれまでかなり別々に分かれていた学問の境界領域を統合しようと努めるものである。この境界領域の1つは物理学的音響学と生理学的音響学であり、もう1つは音楽学と美学である。

翻訳者紹介

辻 伸浩
1936年大阪生まれ。甲南高校、京都大学工学部電気工学科卒業。(株)日立製作所半導体事業部勤務。その間にドイツに7年余、英国に3年あまり勤務。定年退職後フリーランスのドイツ語、英語の産業翻訳者。訳書にNetz:「図解 工学・技術の公式」 (技術評論社、2000年)。在学中は京都大学交響楽団に所属 (Vn)、くにたち市民オーケストラ初代委員長、オーヂィオ自作派。趣味はヴィオラ演奏。

翻訳者のwebサイト:
本書「音感覚論」初版第一刷の正誤表も掲載されています。
http://n-tsuji.jimdo.com/

取り扱っている主なテーマ

第一部

振動の合成、倍音と音色、共鳴による楽音の解析、耳による楽音の解析、楽器の音色と倍音成分、音色の認識、耳の解剖学的構造

第二部

結合音のうなり、倍音のうなり、協和音と不協和音、低音の限界、和音について、結合音による長和音と短和音の違い、転回の場合の協和性

第三部

楽音の親近性、音階と調性、音楽様式の発展、調の協和音、調の組織、調整律の欠点、純正律の転調規則、不協和音と七の和音、声部進行の規則、美学との関係、芸術作品の原理、協和音および不協和音と意識との関係

付属書

共鳴器の寸法と製作、ピアノ弦の運動解析、ヴァイオリン弦の運動解析、プルーパイプとリードパイプの理論、母音の合成、蝸牛の基底膜の振動解析、結合音の理論、結合音のうなり解析、歌唱への純正律の適用、ボザンケ氏の純正律鍵盤の図面

篠崎バイオリン工房
代表 篠崎 渡

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